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シャンプーやコンディショナーは本体を買うのと詰め替えを買うのはどちらがお得?


毎日使うシャンプーやコンディショナー。ドラッグストアで「本体を買おうか、詰め替えにしようか」と迷った経験はありませんか。多くの人が「詰め替えの方が安いはず」と思っていますが、実際にどれくらいお得なのでしょうか。

100mlあたりの単価で比較してみる

価格を正しく比較するには、容量が異なる商品を同じ基準で見る必要があります。一般的なシャンプーを例に、100mlあたりの単価を計算してみましょう。

商品タイプ 容量 価格(目安) 100mlあたり単価
本体ボトル 200ml 343円 約171円
詰め替え用(標準) 340ml 326円 約96円
詰め替え用(大容量) 700ml 670円 約95円

このように見ると、詰め替え用は本体ボトルに比べて100mlあたり約70円以上も安くなります。特に大容量の詰め替えパックを選べば、さらにコストパフォーマンスが高まることがわかりますね。

年間でどれくらいの節約になる?

1日1回、2プッシュ分(約6ml)のシャンプーを使うと仮定して計算してみましょう。年間の使用量は約2.2リットルになります。

  • 本体ボトルのみの場合:年間約11本必要で、費用は約3,773円
  • 詰め替え用の場合:年間約6.5パック必要で、費用は約2,119円
  • 年間節約額:約1,654円

1年間で約1,654円、2年間なら3,000円以上の差が出ます。家族が多ければ、この差はさらに大きくなるでしょう。

「2回分」表示に惑わされないコツ

大容量詰め替えパックに「2回分」と書かれていても、実は本体ボトルの2倍の量ではないケースがあります。たとえば本体が450mlなのに、詰め替え2回分は700mlだったりします。購入する際は、パッケージの表示だけでなく、実際の容量と価格から100mlあたりの単価を計算して比べることが大切です。

詰め替えのメリットとデメリットを知っておこう


価格以外にも、詰め替え用には知っておくべきポイントがあります。節約だけでなく、環境面や使い勝手の観点からも考えてみましょう。

詰め替えの3つのメリット

  1. コスト削減:前述のとおり、年間で1,000円以上の節約が可能です
  2. 環境への配慮:プラスチック使用量を削減でき、環境省が推進する3R(リデュース・リユース・リサイクル)の実践につながります
  3. 省スペース:詰め替えパックは薄く保管しやすいため、ストック場所を取りません

特に環境面では、プラスチックボトルの削減が海洋プラスチック問題の解決に貢献します。シャンプーや洗剤などの詰め替えを利用することは、私たち一人ひとりができる身近なエコ活動なのです。

詰め替えで注意したいポイント

詰め替えには手間や衛生面での注意点もあります。

  • 詰め替え作業の手間:忙しい時に限ってボトルが空になり、慌てて詰め替えてこぼしてしまうことも
  • 衛生管理の必要性:ボトルを洗浄せずに継ぎ足すと、雑菌が繁殖する可能性があります
  • 乾燥時間の確保:完全に乾かさないと、カビや雑菌の温床になってしまいます

詰め替えの際は、ボトルを使い切ってから中性洗剤でよく洗い、風通しの良い場所で1日程度しっかり乾燥させることが重要です。同じ製品の詰め替えを使用し、継ぎ足しは避けましょう。

詰め替え作業を楽にする工夫

最近は詰め替えの手間を減らす便利グッズも充実しています。詰め替えパックをそのまま吊り下げて使えるホルダーや、広口のボトルなど、さまざまな商品が販売されています。こうしたアイテムを活用すれば、詰め替えのストレスを大幅に軽減できますよ。

自分に合った選び方を見つけよう


本体と詰め替え、どちらを選ぶべきかは生活スタイルによって変わってきます。それぞれのライフスタイルに合わせた賢い選び方を考えてみましょう。

本体ボトルが向いている人

  • 新しいシャンプーを試したい人
  • 詰め替え作業が苦手な人
  • 衛生管理に不安がある人
  • 特売時にまとめ買いできる人(場合によっては本体の方が安いこともあります)

初めて使う製品の場合は、まず本体を購入して自分に合うか試してみるのがおすすめです。気に入ったら、次回から詰め替えに切り替えれば無駄がありません。

詰め替えが向いている人

  • 同じ製品を長く使い続けている人
  • 節約を重視する人
  • 環境問題に関心がある人
  • ストックスペースに余裕がある人

お気に入りのシャンプーが決まっているなら、大容量の詰め替えパックをまとめ買いするのが最もコストパフォーマンスが高い選択です。

ハイブリッド型という選択肢

「基本は詰め替えだけど、たまに新製品を試したい」という人には、メインのシャンプーは詰め替えで購入し、気になる新製品は小さめの本体ボトルで試すという方法もあります。用途に応じて使い分けることで、節約と楽しみの両立が可能です。

長期的視点で考えると詰め替えがお得

シャンプーやコンディショナーの本体と詰め替えを比較すると、価格面では明らかに詰め替えがお得です。年間で1,000円以上の節約になり、環境負荷の軽減にもつながります。

ただし、詰め替えには衛生管理の手間がかかるため、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。詰め替え作業が面倒な場合は、便利グッズを活用したり、時には本体を購入したりと、柔軟に対応していきましょう。

大切なのは、価格だけでなく、使いやすさや環境への配慮も含めて総合的に判断することです。自分に合った方法を見つけて、快適で経済的なバスタイムを楽しんでくださいね。