晩ごはん作りを楽にする裏技

下ごしらえを休日にまとめる
晩ごはん作りが大変なのは、調理そのものだけではありません。野菜を洗って切ったり、調味料を揃えたりする準備にも相当な時間がかかります。
平日の夕方に疲れて帰宅してから包丁を握るのは、想像以上に負担が大きいものです。
週末の作り置き下準備が効果的
時間に余裕がある休日を使って、野菜を切り分けて保存容器に入れておくだけで平日がぐっと楽になります。たまねぎやにんじんをカットして冷蔵保存しておけば、炒め物や煮物を作る際にすぐ使えて便利です。
肉類も下味をつけてジッパー袋で保存しておくと、焼くだけで一品完成します。
冷凍保存を賢く活用する
きのこ類は石づきを取って小房に分け、ジッパー袋に入れて冷凍すれば使いたい時にパラパラと取り出せます。ねぎやしょうがの薬味も刻んで冷凍しておくと、いちいち切る手間が省けて調理のテンポが上がります。
冷凍することで細胞が壊れて味も染み込みやすくなるため、むしろメリットも多いのです。
電子レンジを積極的に使う
コンロの火加減を気にしながら鍋を見守る必要がない電子レンジは、忙しい日の強い味方です。温めるだけの道具だと思っていたら大間違いで、実は調理の幅を広げてくれる便利な家電なのです。
レンジで完結する一品料理
耐熱容器に野菜と肉、調味料を入れて加熱するだけで、立派な蒸し料理が完成します。鶏むね肉にお酒と塩を振って加熱すれば、しっとりとした蒸し鶏ができあがります。
その間にサラダを準備したり、汁物を作ったりできるので時間の有効活用にもつながります。
加熱ムラを防ぐコツ
中まで温まったか心配な時は、器の裏側の中央部分を触ってみてください。
電子レンジは外側から温まるため、中央が最後に加熱されます。そのため中央部分が熱ければ全体が温まっている証拠です。
また冷やご飯をチャーハン用に使う前に、ラップなしで2分ほど加熱すると余分な水分が飛んでパラパラに仕上がります。
調理器具を工夫して時短する

同じ料理を作るにしても、使う道具次第で作業効率は大きく変わります。特別な道具を揃える必要はなく、家にあるものをうまく使えば十分です。
一つの鍋やフライパンで完結させる
洗い物を減らすために、できるだけ調理器具は少なくしたいものです。フライパン一つで炒め物と付け合わせの野菜を順番に調理したり、大きめの鍋で煮物と茹で野菜を同時に作ったりする工夫が役立ちます。
調理後の後片付けの時間も含めて考えると、一つの鍋で完結できるワンパン料理は本当に助かります。
身近なアイテムで解決する裏技
急いで冷凍肉を解凍したい時は、アルミの鍋やトレーで肉を挟むと自然解凍の約5倍の速さで解凍できます。アルミの熱伝導率の高さを利用した方法で、銅製の調理器具でも同様の効果があります。
また瓶の蓋が固くて開かない時は、ゴム手袋をはめるか輪ゴムを蓋に巻き付けると滑りにくくなって開けやすくなります。
食材選びと保存方法を見直す
買い物の段階から晩ごはん作りは始まっています。調理しやすい食材を選んだり、保存方法を工夫したりするだけで、平日の料理がずっと楽になるのです。
下処理が少ない食材を選ぶ
| 食材 | メリット |
|---|---|
| カット野菜 | 洗う・切る手間が不要で袋から出すだけ |
| 冷凍野菜 | 保存が効き、下茹で済みで時短になる |
| 鶏もも肉(から揚げ用) | 一口サイズにカット済みで炒め物に便利 |
| サラダチキン | 加熱不要で和えるだけで一品完成 |
食材を長持ちさせる保存テクニック
カレーやシチューを作った時は、仕上げにスプーン1杯の蜂蜜を入れると冷蔵庫で3日間保存しても固まりません。
蜂蜜がでんぷん質を保護してくれるからです。また果物が酸っぱすぎる時は、りんごと一緒にビニール袋に密閉して冷蔵庫に入れておくと、りんごから出るエチレンガスが熟成を促進して甘くなります。
特にキウイフルーツで効果が高いとされています。