ATM手数料を無料にする銀行選びの基本

ATM手数料は毎回数百円でも、年間で考えると大きな出費になります。預金を引き出すだけで手数料を払うのはもったいないですよね。
無駄な手数料を避けるには、銀行選びと利用方法の工夫が重要です。
メガバンクの無料時間帯を活用する
メガバンクでは自行ATMの無料時間帯が設定されています。三菱UFJ銀行では平日だけでなく土日祝も8時45分から21時まで手数料が無料です。
三井住友銀行や他の大手銀行も同様に無料時間帯を設けていますが、銀行によって時間帯が異なります。普段利用する時間帯に合わせて銀行を選ぶと効率的です。
ネット銀行で手数料負担を減らす
ネット銀行は従来の銀行と比べてATM手数料の優遇が充実しています。住信SBIネット銀行では「アプリでATM」を使えば手数料が完全無料です。
楽天銀行や他のネット銀行も会員ランクに応じて月数回まで無料になる仕組みがあります。
条件を満たせば月5回以上無料で利用できる銀行も多く、日常使いには十分な回数です。
| 銀行タイプ | 無料回数 | 特徴 |
|---|---|---|
| メガバンク | 時間帯限定 | 自行ATMは無料時間が長い |
| ネット銀行 | 月3~10回 | コンビニATMも対象 |
| 地方銀行 | 条件付き | 給与振込で優遇 |
コンビニATMを賢く使う方法
24時間営業のコンビニATMは便利ですが、手数料が高くなりがちです。ただし、銀行や時間帯によっては無料で利用できるケースもあります。
提携銀行のサービスを確認する
セブン銀行やローソン銀行などのコンビニATMでも、提携銀行なら手数料が無料になる場合があります。例えば三井住友銀行では条件を満たせばコンビニATMの利用手数料が月1回まで無料です。
利用する銀行がどのコンビニと提携しているか事前に確認しましょう。
無料回数を把握して計画的に利用
多くのネット銀行では月ごとに無料回数が設定されています。無料回数を把握して、その範囲内で入出金を済ませるのがコツです。
急な出費に備えて、無料回数を使い切らずに余裕を持たせるのも良い方法です。月初に残りの無料回数を確認する習慣をつけると管理しやすくなります。
- 月の無料回数をメモしておく
- まとめて引き出して回数を減らす
- 予備として1~2回分を残す
優遇条件を満たして手数料をゼロに

多くの銀行では一定の条件を満たすことで、ATM手数料が優遇されます。難しい条件ではないものも多いため、積極的に活用すべきです。
給与振込や口座残高で優遇を受ける
給与振込口座に指定するだけで手数料が無料になる銀行は多数あります。三菱UFJ銀行では「メインバンク プラス」の条件を満たせば時間外手数料が無料です。
また、一定額以上の預金残高を維持することで優遇が受けられる銀行もあります。口座残高10万円以上や給与振込で無料回数が増える仕組みが一般的です。
| 優遇条件 | 具体例 | 効果 |
|---|---|---|
| 給与振込 | 月1回以上の振込 | ATM手数料月3~5回無料 |
| 口座残高 | 10万円以上維持 | 時間外手数料無料 |
| 積立設定 | 月1万円以上の自動積立 | 無料回数追加 |
スマホアプリやインターネット利用で特典を得る
スマホアプリを使った取引や、インターネットバンキングの登録で手数料が優遇される銀行が増えています。住信SBIネット銀行ではアプリを使うことでATM手数料が完全無料になります。
アプリはダウンロードして設定するだけなので、手軽に始められます。
複数の条件を組み合わせる
給与振込とインターネットバンキング登録を組み合わせるなど、複数の条件を満たすことでさらに優遇が大きくなる銀行もあります。自分の生活スタイルに合った条件を探してみましょう。
例えば楽天銀行では残高や取引回数に応じてハッピープログラムのランクが上がり、最大で月7回まで無料になります。
- インターネットバンキングに登録する
- スマホアプリで取引を行う
- クレジットカードや証券口座と連携する
- 定期預金や投資信託を保有する
入出金の回数を減らす工夫
手数料を気にするよりも、そもそもATMを使う回数を減らすのが最も確実な節約方法です。
キャッシュレス決済を活用する
クレジットカードや電子マネー、スマホ決済を使えば現金を引き出す必要が減ります。コンビニやスーパーでの少額決済もキャッシュレスで済ませられます。
ポイント還元もあるため、手数料の節約以上のメリットが得られることもあります。
まとめて引き出す習慣をつける
少額を何度も引き出すのではなく、必要な金額をまとめて引き出すようにします。週に1回や月に2回など、引き出す頻度を決めておくと管理しやすいです。
ただし、現金を多く持ち歩くのは防犯上のリスクもあるため、バランスを考えましょう。
デビットカードという選択肢
デビットカードなら銀行口座から即座に引き落とされるため、使いすぎの心配がありません。現金を引き出す回数を減らしながら、クレジットカードのような便利さも得られます。
多くの銀行でデビットカードが発行できるため、検討してみる価値があります。